年末調整とは?源泉徴収の仕組みを知ろう!

マネーリテラシー

年末になると年末調整という言葉を耳にすることがあると思いますが、一体どういう意味なのかご存じでしょうか?

年末調整の仕組みを知れば税金がどのように徴収されているか分かってくるので、税または支出管理においても圧倒的に優位に役立つと思います。

2つの職場でダブルワークしている人で、副業の方の税金に不安な人も仕組みを知れば解消されるかもしれません。

この記事では年末調整と聞いてもその意味と仕組みが分からない人が理解できるように解説していきます。

年末調整とは?

年末調整とは字のごとく年末で調整すること!年末で何を調整するかと言いますと所得税です。

何故年末でやるかと言いますと、その年の年収が確定するのが年末じゃないと分からないからです。

年収が確定すれば本来納めるべき税額が分かるので、源泉徴収した税額と比較して多いのか少ないのかを調整します。その作業が年末調整ということです。

例えば11月末締めの12月支給の給料の場合、11月末の時点でその社員の給料が確定するので、12月のうちに年末調整という作業ができるわけです。

支給された月をカウントする

例えば、12月に働いた分が1月に支給される給与は来年のカウントとなります。

12月働いたからといってその年の給与のカウントにはならないということです。

1月~12月に支給された(給与をもらった)額が年収になります。

源泉徴収とは?

事業者が月給から概算年収を想定して、その年収に対してかかる所得税を給与から一ヶ月ごとに、先に天引きすることを言います。

例えば、月給30万だとしたらこのまま同じペースで支給されると360万になると見積もるわけです。そうすることで360万に対する所得税を想定して一ヶ月あたりの所得税分を引くのです。

また扶養親族等によっても徴収額は変わってきます。

ぷんた号
ぷんた号

税金をあらかじめ前払いしてるってことですね!

その際は、国税庁における「給与所得者における源泉徴収税額表」を利用して算出します。

ぷーちゃん
ぷーちゃん

この表をみれば毎月どのくらい所得税が引かれるかわかるね!

源泉徴収税額の甲と乙の違い

国税庁の資料より(一部抜粋)

源泉徴収額を計算するときに甲欄と乙欄というのがあり、引かれる税額が変わってきます。

甲欄・・・扶養親族等申告書を提出している場合(主たる会社)

乙欄・・・扶養控除等申告書を提出していない場合(従たる会社)

例えばダブルワークをしている場合、メインの職場に扶養親族等申告書を提出するので甲欄の区分をみて税額を徴収し、副業の職場は乙欄の区分から徴収されます。

ぷんた号
ぷんた号
 

副業の方が多く税金が徴収されている理由はこのためです!

※仮に主たる職場にも扶養控除等申告書を提出しないと、乙欄で源泉徴収されるので手取りが減ってしまうことになるので注意しましょう。

ぷーちゃん
ぷーちゃん

乙欄では多く税金取られるから損なの??

ぷんた号
ぷんた号

納めるべき税金より多く取られた分は確定申告すれば還付金として戻ってくるよ!!

図解でみる年末調整イメージ

年末調整で納めるべき税金より多く徴収されていた場合は、還付金とし戻ってきます。

逆に納めるべき税金より少ないと追加で払わないといけないこともあります。

ぷーちゃん
ぷーちゃん

追加で払う人ってどんな人?

ぷんた号
ぷんた号

年の途中で扶養人数に変化があった人や、賞与が例年より高かった場合かな

ほとんどの方は還付金としていくらか戻ってくる可能性が高いです。源泉徴収では「安定かつ確実に徴収するため」少し多めに引かれているのです。

国は優しくない・・・

国は税を取る時は通知してきますが、還付がある時は納税者側が申請する必要があります。

取る時には厳しく、取り過ぎた時は知らんぷりです。還付を受ける時はほぼ必ずといっていいほど、納税者側が申請する必要があります。

ぷんた号
ぷんた号

定額給付金も申請しないともらえませんでしたね!

ぷーちゃん
ぷーちゃん

よく聞く知らないと損するよってのはこういうことだったりするのね!

まとめ

・年末調整とは源泉徴収された金額を、本来納める税金と比較する
・年末調整で払いすぎた税金は還付金として戻ってくる
・副業するときは、甲欄で徴収されるため手取りが少なくなる

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