サラリーマンですと基本的に会社で年末調整をするので確定申告する必要はありません。ですが年の途中で退職して年末までに会社に勤めていなければ、自分で確定申告する必要があります。
給与に対して源泉徴収という形で税金が引かれていますが、これは年収を想定して税金を徴収しています。
想定した年収から税金を徴収した源泉徴収額と、実際確定した年収に対しての税金をすり合せる必要があります。そのために確定申告が必要になってきます。
それでは年の途中で退職した場合の確定申告のやり方について解説していきます。
途中で退職して確定申告が必要な場合
年の途中で退職してそれ以降会社に勤めていない、もしくは会社に勤め始めたけど年末調整がされていない場合は確定申告が必要になってきます。
退職した後、無職となり国民年金、国民健康保険を払っている人はその分を確定申告することで控除することで、課税所得が低くなり還付金もしくは住民税が安くなる可能性があるので必ず確定申告しましょう。
確定申告すると還付金がある場合も
◇月給が20万円の人が6月で退職し、7月まで給与の支給があった場合◇
月給20万円ということは、12ヶ月で240万となります。月給から年収を想定して所得税を引いていくのが源泉徴収です。
この場合想定年収240万に対しての所得税を月割で引いていくイメージです。
7月まで給与をもらい、その後無職ですと収入はゼロということになりますので、年間の年収は140万となります。
なので年収140万円に対しての納税すれば良いわけですが、1月~7月まで240万円の想定年収で源泉徴収されていましたので実際納税する額より多く税金が徴収されている可能性があります。
その分を確定申告によって還付することができます。
確定申告に必要なもの
・確定申告書A
・確定申告第二表
・源泉徴収票
・各種控除証明書
確定申告のやり方
◇確定申告の方法◇
確定申告の方法は主に3つあります。「手書きで確定申告書に記入する方法」、「パソコンで打ち込む方法」、「スマホで打ち込む方法」があります。
◇提出方法◇
提出方法は手書きした書類、もしくは作成したものをプリントアウトして税務署に提出するか、インターネットで税務署に電子データで送信する方法があります。
電子データで送信するシステムを「e-Tax」と言います。スマホやパソコン電子送信するにはこのシステムを使いますが、マイナンバーカードが必要なのでまだ作ってない人はパソコンで打ち込んでプリントアウトして提出しましょう。
確定申告の書き方の例
確定申告する前に退職した職場から源泉徴収表を取り寄せておきましょう。源泉徴収表を見ながら入力するので必ず必要となってきます。
今回は国税庁ホームページよりパソコンで入力してプリントアウトして提出する方法を紹介します。
先に述べた例を出しながら解説していきます。
◇月給が20万円の人が6月末で退職し、7月まで給与の支給があった場合◇
・扶養人数ゼロ(独身)
・7月~12月国民年金99000円
・7月~12月国民健康保険12万円
・社会保険料は給与の15%と想定
国税庁確定申告作成コーナーより次のステップで入力していきます。
出典:国税庁確定申告作成コーナーより作成
出典:国税庁確定申告作成コーナーより作成
出典:国税庁確定申告作成コーナーより作成
出典:国税庁確定申告作成コーナーより作成
出典:国税庁確定申告作成コーナーより作成
この例の場合だと還付金は28000円となります。確定申告しなければ28000円多く税金を納めていたことになります。
所得控除(国民年金、国保)がある場合、住民税にも影響があるので確定申告はしておきましょう。
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