初めて確定申告する人にとっては初めて申告書を見る方もいると思います。
申告書にはAとBがありどちらを選べば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。
またそれぞれ第一表、第二表があり、申告する立場によって必要な第三表、第四表と申告書が増える可能性があります。
申告書A、Bの違いと、第一表~第四表とは何なのかを解説していきます。
申告書AとBの違いとは?
結論から言いますと申告書Aは一般サラリーマン、年金受給者向けで、申告書Bはどんな所得があっても使用できるオールマイティな申告書になります。
申告書Aの特徴
出典:国税庁ホームページより
申告書Aの特徴は、申告する所得項目が「給与所得」「雑所得」「配当所得」「一時所得」のみとなっていて、一般的なサラリーマンであるなら事足りる所得項目だけあるというシンプルな申告書となっています。
主にの給与所得の人が医療費控除などで確定申告する時は申告書Aってことですね!
申告書Bの特徴
出典:国税庁ホームページより
申告書Bの特徴は、所得の種類にかかわらず使用できます。青色申告をする人はこちら側の申請書を使用することになります。
また前年からの損失を繰越し本年分から差し引く場合にも申告書Bを使用します。
給与所得だけの人でも申告書Bを使用してもいいの?
構わないよ!どんな所得でも使用できるのが申告書Bなわけだから!
第一表と第二表
どちらの申告書にも第一表と第二表というのがあります。
出典:国税庁ホームページより
◇第一表◇
第一表はよく見たことがあるカラフルの用紙になります。第一表には主に収入、所得、控除、税金の計算の数字を記入する用紙となります。
記入した数字は機械で読み取るので手書きで確定申告する場合は、丁寧に書きましょう。
◇第二表◇
第二表は所得や所得控除の内訳を記入する用紙となります。その所得がどこから、どのような名目で得てきたのか分かるようにするためのものになります
第一と第二はどちらから記入していった方がいいのかな?
基本的には第二表内訳から記入して最後に第一表に最終的な数字を記入する順番!
どちらから記入するという決まりありませんが、第二表から記入して方がスムーズに行きます。
第三表と第四表
第一表、第二表の他に第三表を提出しなければならない人は、分離課税である所得がある方、第四表を提出しなければならない人は、所得が赤字になってしまう方です。
それぞれ具体的に解説していきます。
◇第三表◇
出典:国税庁ホームページより
分離課税である「土地建物の譲渡所得」、「株式の譲渡所得」、「申告分離課税の配当所得」、「申告分離課税の先物、FXの雑所得」、「山林、対処得所得」のある人は第三表も提出する必要があります。
例えばサラリーマンをしながらFXを取引をしている人は確定申告書AもしくはBの第一表~第三表の申告書が必要ということになります。
◇第四表◇
出典:国税庁ホームページより
所得のが赤字の人、所得の金額から雑損控除、もしくは繰越控除をしても赤字になる人が第四表を提出する必要があります。
青色申告の人が事業所得が赤字で損益通算する場合や繰越控除がある場合に記入します。
【図解】申告書まとめ
それぞれの申告書は何のために記入すれば良いか分かった方が、確定申告する時に混乱が生じにくくなります。
確定申告の用紙には項目が多く見ただけで気が引けてしまいますが、意外と自分が記入する部分は少なかったりします。
一度でも確定申告の経験をしておくことで、税金の徴収の流れを知ることにも繋がります。
・申告書A、Bの違いは記入できる所得項目の数が違う
・A、Bも第一、第二表を提出する必要がある
・分離課税がある場合は第三表、青色申告者で赤字繰越控除がある場合は第四表を記入
・迷ったらBの申告書を提出してもOK
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