これから株式投資をしようとしてる人で、配当金をもらってみたいと思う方もいると思います。初心者の方だと配当金をもらうにはどうすれば良いか疑問に思っている方も多いと思います
どの銘柄を買っても必ずしも配当金がもらえるわけではありません。
配当金がもらうには、まず何をすればよいかステップ順に解説していきます。
配当金をもらうためのステップ
先に述べた通りどの銘柄を買っても配当金が出るわけではありません。企業によって配当金を出していないところあります。
配当金は企業の主に利益剰余金(今までの利益の積立て)から支払われています。
※利益剰余金以外からでも配当を出すことは可能です。赤字でも配当を行っている企業もあります。
逆に利益が出ていても配当がない株もあります。株主に配当金を出さない代わりにその分設備投資などに使って企業の価値を高め、株価の値上がりで株主に貢献するといった方策を取る企業もあります。
それではまず配当金をもらうには何をしていけば良いかステップ順に解説していきます。
ステップ1~配当金が出る企業を探す
まずは配当金が出る企業の株を買わなければ配当金はもらえません。
配当金がもらえる株を探す際に配当利回りを基準でもらうのか、自分が応援したい企業の株を購入して配当金をもらうのかを考えて決めていきましょう。
配当金は主に企業の決算月に権利が発生しますので、自分を配当金を得ようとしている企業の決算月も知っておきましょう。
例えば企業の本決算が3月であるならば3月に配当を得る権利がある
◇企業によっては年に2回以上配当があるところも!◇
基本的には年に一度の本決算の月に配当の権利が発生するのですが、企業によっては中間決算、あるいは四半期決算でも配当金があるところもあります。
回数が多い分1回あたりの配当金の額は少なめな傾向です。企業としては長期的に安定的な株主の確保の狙いがあります。
配当金や優待を探す際はYahoo!ファイナンスなどで調べてみましょう!
ステップ2~配当金が出る株を買う
当然のことですが配当金がもらえる株を購入しなければ配当金はもらえません。株を購入して配当を受け取る権利を得なければ配当はもらえないということになります。
結論から言うと配当金をもらうには「権利付最終日」まで購入してその日の大引け時点まで保有する必要があります。
◇権利付最終日とは◇
配当を得るにはその株の株主名簿に記載されなければなりません。名簿の記載が確定するのが「権利確定日」と言います。
権利確定日と言われるとその日に保有すれば配当金や優待がもらえると思うかもしれませんが、実はこれは違います!
理由は権利確定日までに株主の記載までに時間がかかるために、2営業日前までに権利を得るために株を保有していなければならなくなります。
その2営業日前のことを権利付最終日と言います。土日や祝日は市場が閉まっているので営業日としてカウントしないので注意が必要です。
※2019年7月以降、権利付最終日は権利確定日の3営業日前から2営業日前に変更になりました。
◇権利落ち日◇
権利落ち日とは権利付最終日の次の営業日となります。この日に株を購入しても「時すでに遅し!」で配当や優待をもらう権利はありません。
権利落ち日は絶対ということではありませんが下落から始まる可能性が高いと言われています。
その理由は理論上その銘柄の優待券と配当金額合わせた額面相当くらい下落する傾向にあります。
その時の相場状況によっても左右されるため権利付最終日の株価より高くなったり、安くなったりするので一概には言えませんが、そういう傾向があるということは知っておきましょう。
例えば2%の配当利回りと優待券が株価の1%相当の銘柄ですと、理論上前日より3%ほど下落することになります。
3%分ゲットできても株価で3%下がっちゃう可能性もあるってこと?
あくまでも理論上の話だけどね!高利回りの銘柄ほど下落率も高くなる傾向があります。
配当金の権利だけ取って売却してしまう人には気になることですが、長期で保有するスタンスであるならあまり気にすることではありません。
◇権利確定日◇
各企業の株主名簿に記載され、配当金や優待の権利が確定する日になります。
確定という表記によって勘違いが起こりやすいですので注意が必要です。
わかりやすく図解で解説
どの日が権利付最終日にあてはまるのか、権利確定日から2営業日前の間に土日を挟んだ場合はどうなるのか図解で解説していきます。
ステップ3~配当金を受け取る
配当金がもらえるのは、企業によって支払われる時期が違ったりしますが、だいたい権利確定日から2~3ヶ月後にもらえます。
3月決算の企業なら6月前後が目安となります。例えば任天堂でしたら赤線のように6月29日と配当支払開始予定日が記載されています。
出典:任天堂2020年3月期決算短信より
もし自分が購入した株の配当金がいつ支払う予定かしりたい時は企業のホームページからIRで決算短信で確認してみましょう。
配当金の受取方法
配当金の受け取り方法は4つあります。
◇配当金領収方式◇
配当金の通知が届いたら、自らの郵便局の窓口に出向いて受け取る方法です。
自ら郵便局に出向く必要がありますが、配当金をもらったという実感が湧くかもしれませんね。
◇個別銘柄指定方式◇
個別の銘柄ごとに配当金を受け取る口座を指定して受け取る方法です。
例えば複数の銘柄を購入しAの銘柄はA銀行口座、Bの銘柄はB銀行口座のように指定します。口座に振り込まれるので自ら出向く必要はありません。
個別で管理したい方にオススメです。
◇株式比例配分方式◇
配当金が証券口座に入金される制度です。Aの証券会社で購入したものはAの証券口座に、Bの証券会社で購入したものはBの証券口座に入金されます。
NISAではこの方式になります。証券口座に入金されるのですぐに再投資しやすいメリットがあります。
◇登録配当金受領口座方式◇
複数の証券口座がありそれぞれ購入した株の配当金を指定した一つの銀行の口座に配当金を振り込まれる方式です。
例えばA証券口座で購入した株、B証券口座で購入した株、C証券口座で購入した株で配当金を受け取ろうとする場合Z銀行に振り込むように指定ができます。
配当金のお金を何に利用するかですね
配当金のお金を投資以外で使う目的なら別ですが、投資効果を上げる複利を活用するには、再投資しやすい株式比例配分方式がよいでしょう。
配当利回りとは?
配当利回りは、株価に対して1年間でどれだけ配当が出るかの割合を示します。株価に対しての割合ですので配当金が変わらなければ、株価が上下することによって配当利回りも変動することになります。
例えば1株当たり100円の年間配当額で1株の株価が4000円だったとします。この時の配当利回りを先の計算式に当てはめると・・・
100÷4000×100=2.5となり
配当利回りは2.5%となります。
◇配当利回りの変動◇
配当金額が変わらなければ、株価が高くなれば配当利回りは低くなり、株価が低くなれば配当利回りは高くなることになります。
ちなみに日経平均で換算した時の年間配当利回りの水準はおよそ1.5%~2%くらいが目安です。これも日経平均の株価もしくは配当金額によって変動しますので参考程度に見ておいてください。
まとめ
・配当がある企業とない企業がある
・配当を受け取るには権利付最終日の大引け時点での保有が必要
・権利付最終日に購入して次の日に売却したとしても配当はもらえる
・配当を受け取る方法は4つ
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