貯金の金利も低いし、これからの将来終身雇用の崩壊や給料の上昇は見込めないという状況の中労働所得以外で何かの収入源を確保したいと思う方が増えてきています。
その一つとして資産運用を活用しようと思う方もいると思います。
資産運用を始める前に、初心者向けに知っておきたい基本的な種類と特徴を解説していきます。
資産運用とは?
資産運用とは、そのままの通り資産を運用することですが資産とはまず何かということです。
◇資産とは?◇
資産運用での資産とはお金を生んでくれるモノということです。逆に資産でないもの(負債)はお金を生んでくれません。
価値が上がる資産を持てば上がったときに、資産とお金を交換すればお金が増えます。
何故ならお金は価値を計る尺度なので、価値が低ければお金の金額は少なく、価値が高ければお金の金額は高くなるからです。
例えば今の時代においては家は資産とも言えない状態です。何故なら家を買った直後に、もはやその価値は減価していきます。
家が資産というならば、それは使用価値という資産であり、お金を生む資産ではもはや今の時代ではなくなったわけです。
※都心など需要がある場合は例外
資産運用の種類
資産運用するのに何からはじめればよいか悩んでいる方もいると思います。まず資産運用にはどんな種類があるのか基本的なものをまとめました。
株式投資
資産運用でも一番有名なのが株式投資です。上場している企業の株を買って株価の値上がりで利益を出したり、企業からの配当金や優待を受け取ったりすることができます。
大きく分けると上場している個別の銘柄、または投信信託に投資するという選択肢があります。
◇個別銘柄に投資◇
個別の企業の業績や将来の価値に左右されます。企業によって配当金や優待券があったりします・
例)ソニーやトヨタなどの個別の企業の株を買う
◇インデックスファンドのなどの投資信託◇
個別の銘柄と違って、プロが運用した商品のことです。投資信託には商品によって特徴があります。例えば米国中心の株に投資した商品であったり、世界の株価を分散して投資した商品などたくさんの種類があります。
少額からも始められるので、初心者の人は投資信託から始めるというのもアリ!
投資信託は株だけでなく、債券や不動産に特化した商品もあります。
特化したものを詰め合わせたパッケージ的なものってイメージねw
不動産投資
物件を購入して他人に部屋を貸して家賃収入をメインに得たりするのが不動産投資です。いわゆる大家さんになるということです。
なのでいかに空室率を少なめにするかがポイントとなってきます。
家賃収入の他にその物件が値上がれば売却して利益を出すこともできます。
不動産投資の最大の魅力は「自己資金がなくてもできる」ということです。銀行からお金を借りて、借りたお金を家賃収入で返すというイメージです。
借りれるといっても収入があったりしないと担保がないので借りれないこともあるので注意!
不動産投資は長期でみる必要があります。簡単に始められる分ある程度の勉強してからの方が良いです。日本の空室率は2040年くらいには38%前後になると言われていますので、そういうことも考慮しながらつ地域による違いを理解しておきましょう。
◇都心部◇
人口の流入が多く比較的需要がある分、利回りは低め。利回りが低い要因は物件価額が高いからです。
◇地方◇
人口の流出が多く比較的需要がない分、利回りは高め。利回りが高めの要因は物件価額が安いからです。
債券投資
資産運用の中で比較的安心なのが債券投資です。債券の収益のほとんどは債券の金利収入ということになります。
◇何故比較的安全と言われる?◇
債券とは簡単に言えば確約された借用証書です。国が潰れない(デフォルト)限り元本割れはしないということです。
借用証書とは、お金の貸し借りの時に証明書として発行します。これが国とのお金の貸し借りに発行されるのが国債と言われるものです。
お金の貸し借りには金利が付きます。これが国債に投資して得る金利収入の部分になります。
分かりやすく例えてくださいw
例えばAさんがBさんにお金を1万円借りたとします。年利1%で3年後に1万円を返す約束をします。その証明書として借用証書に記します。額面1万円を年利1%で3年後に返済ということになります。
ちなみに返済のことを償還とも債券の世界では言います。
もしAさんの立場が国と置き換えると国が借用証書を発行したってことと同じってこと?
そういうことです。国が発行した借用証書なら信用高いでしょ?
国が発行した借用証書=国債となるわけです。貸した額と同じ額が必ず償還期限に戻ってくるのです。その間は金利がもらえるのが債券投資です。
※信用力のない国の債券は金利が高めです。国のリスク可能性を加味したのが金利ということです。
金(ゴールド)投資
金自体は付加価値は生んでくれません。金がもつ価値は希少性の価値です。昔は金本位制の時代にお金の価値は金に裏付けられていました。金は他の商品と交換できるという信用力の高さもその価値を保つ要因になっています。
◇金本位制◇
例えば金の価値が1億円分あれば、その国の通貨も1億円の価値というように相互に交換できることを保証した制度です。
簡単にいえば金の保有量より多くはお金は発行できなかったということです。
◇金の投資の本質◇
金への投資は、資産運用額の5~20%くらいと言われたりします。別にこの比率にしなくてはいけないというわけではありませんが、金というのは通貨との関係が深く「通貨の代替え資産」という位置づけが高いです。
通貨の代替えって何ですの?
金は通貨に代わる性質が近いものなので、通貨の代わりになる資産って位置づけってこと!
例えば基軸通貨であるドルの信用が低くなれば、ドルを持っているより金を持っていようという動きになるわけです。
わかりやすく言うと通貨と金はシーソーに近い関係かもしれません。片方が落ちれば片方が上がる。
必ずしもそうなるわけではありませんが、資産を増やそうというポジションで持つより、リスクヘッジをするための資産とも言えるかもしれません。
外貨預金
円以外の通貨で預金して金利収入を得ることです。日本の金利が高ければ日本でも良いのですが、銀行の普通預金の金利は現在0.001%なんで・・・
日本のより高い金利の通貨にして預金しておけばその通貨の金利が付きます。金利はその時の金利の情勢によって変わってきます。
また国や銀行などによっても同じドルの預金でも違ってきます。
◇外貨預金は為替リスクがある◇
円から外貨に交換するわけですから、預けた時の為替レートと引き出す時の為替レートが影響してきます。
例えば1ドル100円の時に、100ドル預金したとします。ですが引き出す時に為替レートが1ドル=80円になっていたとすると、100ドル×80円=8000円となり金利付与を考慮せずに考えると2000円も損してしまうことになります。
逆に引き出す時に円安になり1ドル=120円になっていたとすると、100ドル×120円=12000円となり金利付与を考慮せずとも2000円増えることになります。
FX
FXとは何のことかと言いますと、簡単にいうと為替のトレードのことです。対通貨の為替レートの変動(上がる下がる)に対して差額を狙う取引です。
日本語でいうと「外国為替証拠金取引」とも言われてます。
証拠金ってあるけどどういう意味?
レバレッジを掛けて取引をすること、簡単に言うと入金したお金を担保に借金して取引するということ!
日本のFXでは最大25倍のレバレッジができます。100万の入金をしたなら2500万円のお金で取引できるということです。
もちろん入金した100万以内で取引しても何も問題ありません。
株の一日の値幅と違って為替の場合はあまり変動幅がありません。その分取引額を大きくして収益を得るのがFXの特徴です。
取引額を大きくしている分もし値幅が大きく出るときは、大きく収益を上げることもできますが、その逆に大きく損失を出すこともあるので注意が必要です。
暗号資産(仮想通貨)
ここ最近有名になったのが仮想通貨と呼ばれるビットコイン、イーサリアム、リップルなどです。
仮想通貨という呼び方もしますが、通貨ではなく資産という位置づけになります。
暗号資産はブロックチェーンのという技術を用いられています。
ブロックが鎖にでもなっとるのか?
当たらずとも遠からずwザックリいうとみんなが取引記録を見れる!すなわち可視化されているのがブロックチェーン技術!
いつどのような取引があったのかや利用者の情報がブロックに記録として残り、それが鎖のように繋がっているといったイメージです。そしてそのデータはオープンに共有されています。
この辺は詳しくなると訳が分からなくなるのでスルーーーしますw
暗号資産は金(ゴールド)に近い存在かもしれません。暗号資産も量に限りがあります。新たに発行されないということで希少性を保つという意味もあるかもしれません。
最近話題になっているので値動きが激しく、投資というか投機の部類です。リターンが大きい分リスクも大きいので注意が必要です。
また税金の面でも雑収入になり総合課税となるので、最大で55%(所得税45%+住民税10%)の税金がかかってきます。
累進課税なのでその人の所得によって課税額が変わってくる点に注意が必要です。
所得が多い人には税金面で不利です。ちなみに株式の場合はいくらの収益が大きくてもでも約20%の税金です。
まとめ
・お金を生んでれるのが資産であり、奪っていくのが負債である
・資産運用にはリスクが伴うので、自分が許容できる範囲の中で選択する
・伝統的な資産運用は、株、債券、不動産
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