金利の変動要因はいくつかありますが、その要因とは何なのか解説していきます。
金利の変動は予測が難しいと言われますが、まずはその仕組みを理解していきましょう。
予測して当てることは難しいですが、仕組みを理解することでもさまざなケースを想定することができればローンを組んだり運用するときの不安の解消にも繋がることにもなります。
金利の変動要因
金利の変動要因はいくつかありますが、大きな要因としては景気による物価の変動、政策による変動、需給による変動があります。
一番大きな要因は景気に左右されるということです。
景気に左右される理由
金利が変動する要因で一番大きいのは景気であります。
それは・・・景気の動向に基づいて物価が変動したり、政策が変わったり、需給による変動が起こるからです。
景気が良いと悪いでは、金利がどうような仕組みで動き、上がったり下がったりするのでしょう。
金利は経済の体温計とも言われてるよ!
景気が良い時の金利
景気が良い時には金利が上がる傾向にあります。その仕組みはこういう流れです。
景気良いということは、需要があること(買う力が強い)であります。ということは消費が増えます。
需要があると判断すれば企業は設備投資を行います。すると銀行から借り入れが増えます。そうなると銀行が金利を上げます。
何で借りる人が増えると金利が上がるの?
金利とはいわばお金の使用料とも言えます。
イメージがわきやすいように極端な例えをしますと・・・
例えばレンタル屋さんをやっていたとします。月に10個のレンタルが次の月に100個レンタルの需要が入りました。そうすると需要があるのだから使用料上げますよね。
この原理と同じで銀行は金利で収益を上げる部分もあるので、金利が高くても借りたい人が多くなれば儲かります。景気が良くなれば借り手も増えます。借金してでも儲かるから借りるわけです。
資金需要が多ければ銀行も金利で儲けるチャンスなわけですから、当然金利を上げるという流れになります。
金利負担があったとしても、それを上回る需要がある場合にはお金を借りようとするわけです。
物価が上がると金利が上がる?
物の値段が上がるとなると消費者も上がる前に購入しようという動きが出てきます。
日本のバブル時に、このままでは土地の値段がもっと上がって買えなくなってしまうから今のうち購入してしまおうという動きがみられた現象です。
そうなると消費者の間にも借り入れが増え、金利上昇にも繋がってきます。
過度な物価上昇による金融政策
景気が過熱しすぎると過度な物価上昇が起こります。そのため中央銀行はそれを抑制するため政策金利を引き上げます。
物価上昇を抑えるためにどうして金利を上げるの?
金利が上がれば負担が増えるわけです。そうすることで消費を抑制するのです。
中央銀行(日銀)が政策金利を引き上げ、消費の抑制をすることによって過度な物価の上昇を防ぐというものです。
実際1990年頃日本のバブル時に行いました。しかし1年3ヶ月という短い期間に5回も利上げを実地した上に2.5%から6%まで引き上げが行われことによってバブル崩壊の引き金を引いたと言われています。
過度な土地の上昇を防ごうとしたのですが、急激に引き締めをやり過ぎたためとも言われています。
金利の変動による影響
金利動向によって資産運用や預金、住宅ローンなど様々な影響を受けたりします。金利が上がることによってどういう影響があるのでしょうかまとめてみました。
今後の金利動向
冒頭に述べたように金利の将来予測はとても難しいです。ですが今の日本の経済状況と日銀の金融政策の見通しに変化がない限り、低金利の時代はしばらく続くかもしれません。
とはいえ金利の動向は数ヶ月に一回くらい見ておく癖をつけておいたほうが、経済を読む力が身につくでしょう。
コメント