インフレとは?物価と通貨の関係を図解で解説

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インフレという言葉は聞いたことはあると思いますが、それによって世の中がどう変化するのか、どのような影響があるのでしょう。

インフレ=物価の上昇ですが、ただそれだけの理解だけでなく通貨との関係を知れば、視野の世界が広がったり見方が変わってきます。

この記事のポイント

・インフレと通貨の関係性とその影響を図解で解説!
・インフレを知れば、経済が苦手な人でも少し興味が出てくるかも!?

インフレとは?

インフレ(インフレーション)とは物価が継続的に上昇していることを指します。それと同時に通貨が安くなることを意味します。

勘違いしやすいポイント

物価が高いことがインフレではなく、物価が上昇している変動をインフレといいます。

ぷーちゃん
ぷーちゃん

物価が上がってく。うん分かる!通貨が安くなる?

どういうことやwww

インフレになると何故通貨の価値が安くなるのか?ここに気づくことが重要になってきます。

そして、どういった理由でインフレが起こるのでしょうか?

インフレになると通貨の価値が下がる

インフレになると通貨の価値が下がります。通貨は物やサービスの交換ツール(道具)であるため表裏一体の関係にあります。

わかりやすく極端な例で図解で解説していきます。

例えば30年後物価が2倍になったら、1個100円のリンゴが200円になります。1000円で10個購入できたリンゴは30年後、1000円で5個しか購入できません。

同じ1000円なのに物価が上がったことにより、10個から5個しか購入できなくなったということは、通貨の価値が下がったことを意味します

ぷーちゃん
ぷーちゃん

もうちょっと詳しくよろしくw

同じ10個買うには、30年後には2000円必要になってきます。いままでは1円が1000枚あればよかったのに、30年後同じ10個を購入するには1円が2000枚必要になってくるわけです。

ということは・・・1円、すなわち円の価値が下がっているから、たくさんの枚数が必要になったということです。

ぷーちゃん
ぷーちゃん

同じ1000円なのに価値が物価によって変わってしまうのね!

ポイント

物価の変動で通貨の価値が変わると言うことは、ほぼ毎日お金の価値も変動しているということです

昔のお金の価値

昔のお金の価値は今でいうと○○円だ!という話を聞いたことがあると思いますが、当然昔と今ではお金の価値は違います。

先に述べた通りこれは物価が上昇によるものでもあるのです。

例えば1965年から2019年までの消費者物価指数推移(インフレ率)をみると4倍になっています。と考えると1965年の1万円は今でいうと4万円相当になるわけです。

参考:日本銀行QA教えて!にちぎん

インフレへの対策

物価が上がれば通貨の価値が下がるということは、物価の上昇率以上にお金が増えていかないと貧乏になっていくことを意味します。

そのためには、物価の上昇率(インフレ率)と同等かそれ以上に、お金を増やして行かなければなりません。

もしくは、インフレになれば資産価額も上昇するので、株や不動産に資金を移動するということも考えられます。

ぷんた号
ぷんた号

インフレ率が2%なら賃金(お金)も2%上昇する必要があるってことですね!

インフレ率の指標

インフレ率を測るのに、消費者物価指数という指標を用いています。

消費者物価指数(CPI)とは消費者が購入する財やサービスの価額を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。

ザックリいうと、消費者の購買力を示す指数という感じです。

購買力が高ければ、物は買われます。物が買われれば物価も上昇するということになります。

しかし、天候や市況などの影響で食品に価額が変わったり、原油の市況によって価額が変わったりと外的要因が左右されることがあります。そうするとその時々の影響で物価の基調が変動しやすくなってしまいます。

そこで外的要因を受けにくいコアコア消費者物価指数というのを、物価の基調を把握するために使います。

◇コアコア消費者物価指数◇

生鮮食品とエネルギーを除いた外的要因の影響を受けにくい消費者物価指数

日本のインフレ率

ぷーちゃん
ぷーちゃん

日本のインフレ率はどうなの?

日本はデフレと言われ続けてきましたが、消費者物価指数でみるインフレ率をみてみましょう。

出典:世界経済のネタ帳より

◇急激に上昇している要因◇

1980年代後半・・・バブル景気

1997年・・・消費税5%に増税

2008年・・・原油の高騰

2014年・・・消費税8%に増税

2018年・・・消費税10%に増税

消費税増税は強制的な物価上昇になります。増税は購買力を削ぐ政策なので消費者物価指数推移の停滞の要因でもあります。

インフレになる要因

インフレになる要因は主に2種類に分けられます。それぞれ経済にどういった影響があるのでしょうか?

コストプッシュインフレ

原料や市況によってコストが上昇して物価上昇につながるインフレをコストプッシュインフレと言います。

コストプッシュインフレは供給側の影響で物価が上がるので、需要(購買力)とは無関係に上がるインフレです。

ですので、消費者にとっては苦しいインフレとなります。

1970年代に起きたオイルショックがこのコストプッシュインフレになります。

ディマンドプルインフレ

供給側の影響でインフレを引き起こすコストプッシュインフレに対して、需要側によって引き起こすのがディマンドプルインフレです。

このインフレは供給より需要が強い時に起こるので、購買力がある状態と言えます。

すなわち消費者に買う力があるということなので、経済的には良いインフレといえます。

ぷんた号
ぷんた号

オークションやメルカリで値が上がったりするのはこのタイプのインフレですね!

日銀は2%のインフレを目指していますが、インフレの種類としてはこちらのディマンドプルインフレ目指しているとは思いますが、実際は金融緩和による円安の原料費上昇、いわゆるコストプッシュインフレになっている可能性もあります。

まとめ

・インフレになると通貨の価値は下がる
・インフレに対応するにはインフレ率以上に運用するか、賃金が上がっていくことが必要
・需要と供給のバランスによってインフレになるほうが経済的に良好である
・通常時にインフレへの備えはするべし

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