収入と所得の違いって言われると、なんとなく同じようなイメージを持つかと思いますが具体的に何が違うのか・・・
意外にすぐ説明できる人は多くはないと思います。税金を算出したり国民健康保険などを算出したりするのに所得が基準となってきますので「収入」と「所得」の違いを知っておいて損はないかと思います。
収入と所得の違い
収入とは、売上げのことを言います。事業をやっている方なら販売した金額になります。
サラリーマンの場合はいわゆる給料の総額のことを指します。その他に物又や権利等を取得する時における価額や経済的利益を享受する時にの額も含まれます。
◇経済的利益を享受とは?◇
例えばお金を会社から無利子で借りたとします。本来お金を借りれば金利が発生するのでそれが無利子ってことはその分経済的利益を享受していると見なされるということです。
所得とは、売上げ(給料)から必要経費(控除)を引いた金額を言います。
事業主の方なら売上げから経費、控除等を引いた額が所得となります。サラリーマンの場合は総支給額から給与控除というのを引いた額が所得となります。
例えば給料で300万もらっている人と、家賃収入で300万(経費150万)もらっている人がいたとします。同じ収入300万ですが必要経費又は控除額によって所得が変わるってことですね。
給料が年間55万だとしたら、所得は0円ってことだね!?
その通り!その場合は給与控除が55万引かれるからね!
ということは給料をもらってる人で所得が0円っていう人は、最低の給与控除が55万が経費として引けるから年収30万かもしれないし、50万かもしれないしれない。なので所得が0=収入が0ともならないってことですね。
所得と可処分所得の違いとは?
所得がつく言葉として可処分所得というのがあります。これは俗に言う手取りの金額です。給料であるならば銀行に振り込まれる金額のことですね!
総収入-社会保険料-税金(所得税、住民税)=可処分所得
収入が変わらなくても、社会保険料や税金が上がると可処分所得は下がることになります。
可処分所得が実際支出として使える金額なので家計管理はこの可処分所得をベースに考えるべきです。
所得の種類と控除
所得にもいくつか種類があります。所得の性格によって10種類に区分されています。例えば給与ならば給与所得、家賃収入なら不動産所得ということになります。
所得の種類によってそれぞれ控除があります。
給料以外だと収入だけ聞いてもその人がどのくらい所得あるか分からないのね
収入から経費を引くのが所得だから経費部分がわからないとね・・・
まとめ
・所得=収入(売上げ・給料)-経費(控除等)
・仮に書類等(確定申告など)で所得を記入する欄があったとしたらそれは年収ではなく、年収から控除を引いた額のことです。
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